秘境駅 No.1 の小幌駅に行ってきました。せっかくなのでたっぷり堪能したいと思い、7時間コースで行ってきました。
小幌駅へ
東室蘭 7:27 発の長万部行きに乗ります。小幌駅まではおよそ 1 時間。この時点でだいぶ暑いです。北海道は涼しいんじゃなかったのかよ。


8:34 に小幌駅に着きました。降りたのは私一人。

行ってしまいました。

風の音しかしません。数百メートル離れたところに道路が有るので、たまにそこを走る車の音がかすかにします。
上り列車の時刻表です。次の列車は 6 時間半後です。

下り列車の時刻表です。始発列車は 7 時間後です。この始発列車に乗って帰る予定です。

上りは4本止まりますが、下りは2本しか止まりません。よくわからない偏ったダイヤです。駅の様子を見て回ります。
トンネルからはうっすら涼しい空気が流れてきます。



踏切遮断器の根本に円形の覆いが付いているのはこのあたりの踏切の特徴です。

釣り目的で来る人も多いのか、駅名標には小さい魚は放せとの注意書きが。


駅はトンネルの間の 80m の明り区間にあります。小幌駅は単線区間の行き違いを行うための信号場として設置されました。複線化と同時に仮乗降場になり、JR 化と共に正式な駅になりました。仮乗降場になったのは周辺に集落があったからのようです。
駅ノートと周辺案内があります。



トイレもあります。待合室はありません。

あとは保線区の詰所と電気所の機器室があります。


岩屋観音
小幌駅から少し歩いたところに岩屋観音というものがあるとのことですので行ってみました。駅から少し歩くと森の中に入り丁字路があります。左に行きます。

いきなりこれです。ちゃんと水平で撮っています。急斜面の上り坂が現れ緊張感が出てきます。

そして倒木。


倒木は 2 本だけでしたが坂道はきつく、3分くらい坂道を登っては休むを繰り返します。暑いので余計に疲れます。また、ヒグマもいそうなので「もりのくまさん」を歌ったりしましたが、意義切れするので 1 番しか歌えませんでした。終盤は滑りやすい急斜面が続きます。ロープが垂れ下がっているのでこれにつかまって降ります。沢に到達したらもう少しで到着です。断崖に囲まれた浜に出ました。

海岸に設置された船着き場が目を引きます。

右手に岩屋観音があります。洞窟の中にある神社です。「観音」なのに神社 ?


洞窟の中には仏像があります。これらは円空上人が彫ったとされる仏像(のレプリカ)だそうです。



石仏もあります。

近くには庫裡があります。こちらは「巌屋」表記です。奥にはトイレもあります。


庫裡の近くにベンチがあるのでしばし休憩します。虫だらけなので深くは腰かけません。毛虫も落ちてきました。遠くに見えるのは長万部でしょうか。



岩屋観音までのルートはこんな感じです。地図の道とはだいぶ違います。

小幌駅に戻る
11:00 に小幌駅に戻ります。岩屋観音の浜にそそぐ沢に橋がかかっており、そこを渡るのですが渡らずにそのまま沢を上りかけてしまいました。危うく遭難するところでした。違和感に気づいてリカバリーできました。山道をそのままさかのぼって小幌駅に着きました。30 分くらいでした。

帰りの列車まで 3 時間。特急列車は 1 時間おきに来ますので流し撮りをしてみます。列車が来る前にトンネル内の作業員用の警報音が鳴り、駅の構内踏切の音声アナウンスが鳴ります。この音が聞こえるまでは保線区の詰所の屋根の日陰で待ちます。


貨物列車も来ました。

そういえば、「文太郎浜」の方には行ってませんでした。疲れてましたがせっかく来たので行ってみます。
文太郎浜
文太郎浜へのルートにも急坂がありますが、岩屋観音への道よりはハードではないです。


小幌駅周辺に海水浴場があったそうですがこの辺だったのでしょうか ?


ゴロゴロした石に波が引くとしゅわしゅわと音がして心地いいです。特に見ものもないので小幌駅に帰ります。
小幌駅ふたたび
小幌駅に戻って特急列車の流し撮りをしながら時間をつぶします。それにしても暑い…


そして 15:06 の上り列車がやってきました。3 人降りてきました。平日なのでこんなものでしょう。

帰還
いよいよ帰りの列車が来る時間になりました。トンネルから霧が噴出してきて、列車が出てきました。


7 時間かけてたっぷり小幌駅を堪能してきました。もう二度とやることはないでしょう。
